アロマオイルの正しい使い方を知っていますか?
アロマテラピーに使用するアロマオイル。正式には「精油」「エッセンシャルオイル」と言いますが、アロマオイルという言い方が耳馴染みがあるかもしれませんのでここではあえて「アロマオイル」と呼びます。
アロマ初心者さんのためにアロマオイルの使い方をご紹介しますね。
アロマオイルとは
アロマオイル(精油)は100%天然成分で、植物の香りの成分を約100〜200倍にギュッと凝縮したものです。花、葉、果皮、実、樹皮、樹脂など色々な植物の色々な部位からそのエッセンスを抽出します。
植物によってその量は違いますが、たくさんの植物からほんの少ししか取れない貴重なものなので、アロマオイルによってはとても高価なものもあります。
また、アロマオイルには多くの薬理作用も含まれており、古くから民間療法のひとつとして役立ててきた歴史があります。
フレグランスオイルなどの表記のあるものは、合成的に作られた香料なので注意してください。
アロマオイルの使い方
■芳香浴
簡単
• ティッシュペーパーやハンカチ、アロマストーンなどに1〜2滴垂らして香りを楽しみます。とても手軽なので初心者さんにおすすめ。
• アロマポットやアロマディフューザーなどの専用芳香器を使い香りを拡散します。
• アロマスプレーを作り好きな時に香りを楽しみます。
香りは心身に影響を与えることから、気分転換や風邪予防などにも使うことができます。
■アロマバス(沐浴)
簡単
アロマオイルを加えたお湯に全身または手のみ、足のみ浸かります。入浴効果が高まるのと同時にアロマオイルの薬理作用も吸収します。
- 全身浴1〜5滴
- 半身浴、手浴、足浴1~3滴
疲れた時、冷えなどにおすすめ。
アロマオイルは水(湯)に溶けませんのでバスオイルなどに混ぜてから使いましょう。
■吸入
簡単
鼻づまりや喉が痛い時など、風邪のひき始めに。
・マグカップを使って
マグカップなどに熱いお湯を張り、そこにアロマオイルを2〜3滴垂らします。アロマオイルの成分を含んだ蒸気が逃げないよう、バスタオルなどを頭からかぶり、目を閉じて吸い込みます。
使用後は間違えて飲まないよう注意してください。
咳の出ている時はやめましょう。
・マスクに
マスクにアロマオイルを1滴たらします。
アロマオイルがついた部分が顔に触れないようティッシュペーパーなどを挟むといいでしょう。
■湿布
簡単
水または暖かいお湯を張った洗面器に1~3滴アロマオイルを垂らし、タオルですくい上げ絞ります。
- 温かいお湯で・・・肩がこっているとき、生理痛でお腹が痛いときなどの慢性のトラブルに
- 冷たい水で・・・発熱などの急性のトラブルに
アロマオイルのついた部分が直接肌につかないように気をつけます。
■トリートメント
混ぜるだけ
キャリアオイルと呼ばれる植物性油脂でアロマオイルを薄めてトリートメントオイルを作ります。トリートメントオイルは顔や体に塗り、リラクゼーションはもちろん、保湿や血行促進、筋肉の凝りをほぐしたり色々な用途に使います。
希釈濃度は1%以下が一般的です。キャリアオイル5mlにつきアロマオイル1滴が1%になります。
必ずパッチテストを行い、かゆみや赤みが出ないか確認してください。
アロマオイルの品質に注意しましょう。
■手作りコスメ
化粧水や乳液、クリーム、美容液など好きなアロマオイルを使い、色々な手作り化粧品が楽しめます。
必ずパッチテストを行い、かゆみや赤みが出ないか確認してください。
手作り化粧品は保存料が入らないので冷蔵庫などで保管します。
■お掃除に
混ぜるだけ
• アロマスプレーを作り消臭、除菌に
• 重曹と混ぜてクレンザーや消臭剤に
簡単に楽しむことのできるアロマオイル。まずは一番手軽な芳香浴から始めてみませんか?慣れてきたら他の使い方にも挑戦して生活に取り入れてみてくださいね。
アロマオイル使い方の注意
アロマテラピーは自己責任のもと、個人で楽しむもの。正しく安全に使ってトラブルが起きないように気をつけましょう。アロマオイルは100%天然のものを使用しましょう。
■原液を肌につけない
お肌に付ける時は、必ずキャリアオイル(植物油)で薄めて使います。
アロマオイルによっては刺激の強いものもありますし、場合によっては皮膚トラブルを起こす可能性もあります。
■飲まない
植物が自然界にある状態の約100〜200倍という高濃度のアロマオイルをそのまま飲む、または水やお茶に混ぜて飲むなどの方法はとても危険ですので、絶対にやめましょう。
■目に入らないように気をつける
アロマオイルを目に入れる人はいないと思いますが・・・
目は特に敏感なところなので、アロマオイルがついた手で目をこすらないように十分注意が必要です。万が一目に入った場合は流水で十分に洗い流すか、場合によっては病院へ行きましょう。
■お風呂に入れる時の注意
アロマオイルは水には溶けづらい性質があります。お風呂のお湯にそのまま入れることは原液で肌に付けるのと同じことにも。必ずバスソルトやバスオイルなどに混ぜてからお風呂に入れてください。
■禁忌・注意事項に気をつける
アロマオイルによっては乳幼児、妊婦、授乳中のママ、てんかん患者、ホルモン依存型癌疾患、老人など使えないものがあります。基礎疾患のある方は十分調べてから使用しましょう。
アロマオイルの使い方レッスン
さらにアロマオイルの正しい知識と詳しい使い方を知りたい方は、ぜひ札幌のメディカルアロマ教室Aroma Rosaへお越しくださいませ。初心者さんにもわかりやすくお教えいたします。