ラベンダーの効能いろいろ
アロマテラピーといえばラベンダー
と言われるほど、ラベンダーはアロマテラピーには欠かせない存在で、アロマテラピー界のスターとして有名ですが、ラベンダーには種類が豊富にあることをご存知ですか?
メディカルアロマ教室Aroma Rosaで使用している精油メーカー、プラナロム社からは7種類のラベンダー精油が発売されています。
- ラベンダー・アブリアリス
- ラベンダー・グロッソ
- ラベンダー・スーパー
- ラベンダー・ストエカス
- ラベンダー・スピカ
- ラベンダー・レイドバン
- AOPラベンダー・アングスティフォリア(最高級のラベンダー・アングスティフォリア)
ラベンダーは品種改良がたくさん行われていて色々な品種のラベンダーが存在し、含まれる成分が違えば効能も違います。メーカーによっても色々な種類が発売されているので、必ず学名もチェックしてくださいね。
こちらの記事では2種類のラベンダーの効能をご紹介します。同じラベンダーという精油でも、品種が違うと効能も違うということがお分かり頂けると思います。
ラベンダー・アングスティフォリアの効能
ラベンダー・アングスティフォリア
学名
【Lavandula angustifolia ssp.angustifolia】
一般的にアロマテラピーで「ラベンダー」と言われるラベンダー精油は、真正ラベンダー・ファインラベンダー・コモンラベンダー・トゥルーラベンダーなどともいわれ、爽やかな酸味のある甘酸っぱい香りが特徴です。
ラベンダー・アングスティフォリアは【万能】とも言われるほど色々な効能があります。
効能
- 痙攣や痛みを鎮める効能があるため、胃痙攣などの胃の不調・頭痛・肩こり・生理痛などを緩和したい時に
- 興奮を抑えて和らげて落ち着かせる効能があるため、ストレスや不安・怒りを感じる時に気持ちを鎮めたい時に
- うつ状態の落ち込んだ気分を高揚させて、気分を明るく
- 眠りを誘う効能があるので、なかな眠れない時に
- かさぶたを形成、古傷を治癒、皮膚の細胞組織を再生、炎症を鎮める効能などがあるので、火傷や手荒れ・アトピー性皮膚炎・靴ずれ・虫刺されなどのケアに
- 細菌やウィルスに対抗する効能があるため、風邪やインフルエンザの予防・風邪の諸症状の緩和に
- 真菌(カビ)に対抗する効能があるため、ニキビ・水虫・カンジタ症のケアに
また数年前には認知症予防アロマとして紹介され話題にもなりましたが、これはラベンターの持つリラックスする効能や、安眠効果、副交感神経を優位にする効能によるものと言えます。
子供からお年寄りまで使える優しい万能精油ラベンダー・アングスティフォリアは、家庭に常備しておきたい精油のひとつです。
ラベンダー・スピカの効能
ラベンダー・スピカ
学名
【Lavandula spica】
スパイクラベンダー・野生ラベンダー・ラティフォリアとも呼ばれ、ラベンダー・スピカはスパイシーでワイルドなスッキリ系の香りが特徴。
アロマローザのメディカルアロマ講座にもよく登場しますが、ラベンダー=甘い香り・リラックスと思っている方がとても多いので、ラベンダー・スピカの香りの違いにとても驚かれます。
効能
- 強い抗菌や抗ウィルス作用があるので、風邪やインフルエンザの予防や諸症状の緩和に
- 粘液を溶解する働きや痰を出しやすくする効能があるので、副鼻腔炎による鼻詰まりや痰など呼吸器のケアに
- かさぶたを形成したり、古傷を治癒したり、皮膚の細胞組織を再生したり、炎症を鎮める効能があるので、火傷や手荒れ・アトピー性皮膚炎・靴ずれ・虫刺されなどの皮膚疾患に
- 毒ヘビ・毒虫・虫さされなどの応急手当てに
- 眠りを誘う効能があるので、なかな眠れない時に
ラベンダー・アングスティフォリアと共通の効能もありますが、ラベンダー・スピカの方が強力な効能もあります。
強力な効能がある分、ラベンダー・スピカには禁忌・注意事項があるので、気をつけなければなりません。
注意事項
乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、神経系統の弱い患者(老人)、てんかん患者には長期間、継続的、広範囲に多量の使用は避け、低濃度で注意をして使用します。
ラベンダー・スーパーの効能
ラベンダー・スーパー
学名
【Lavandula×intermedia clone super】
ラベンダー・アングスティフォリアとラベンダー・スピカの交配種でラバンジンとも呼ばれます。両種の良い性質をいいとこ取りした精油で幅広い用途に利用できます。丈夫で採油率も高いので南フランスでは多く栽培されています。
効能
- 痙攣や痛みを鎮める効能があるため、胃痙攣などの胃の不調・頭痛・肩こり・生理痛などを緩和したい時に
- 興奮を抑えて和らげて落ち着かせる効能があるため、ストレスや不安・怒りを感じる時に気持ちを鎮めたい時に
- リラックスしたい時に
- 筋肉の緊張を和らげる効能があるため肩こりや筋肉痛などに
- 血圧を下げる効能があるため、通常より高い血圧を下げたい時に
- かさぶたを形成、古傷を治癒、皮膚の細胞組織を再生、炎症を鎮める効能などがあるので、火傷や手荒れ・アトピー性皮膚炎・靴ずれ・虫刺されなどのケアに
ラベンダーの効能を期待するなら注意してほしいこと
ご紹介したようにラベンダーには色々な種類があり、色々な効能がありますが、「ラベンダーの精油を10人持っていれば本物を持っている人は1人しかいない」とも言われるほど、ラベンダーの香りは人気がある反面、生産量に対して流通量がはるかに多い。つまりニセモノが多いのが実態のようです。
精油は雑貨なので品質にはバラつきがありますし、学名や品種が書いていなくただ「ラベンダー」と記された精油にはどんな効能があるかもわかりません。
ラベンダーの効能を得るには、品質の良い精油を正しく使うことが大切です。100%天然でオーガニックなものを専門店で購入することをおすすめします。
また、たまに原液で使えますと書いてある本やサイトがあるかもしれませんが、ラベンダーの原液使いでアレルギーなどのトラブルを起こす事例がよくありますので、必ずキャリアオイルで希釈してから使いましょう。
あなたに合う効能のラベンダーは?
品質の良し悪しに関わらず、人によってラベンダーの香りがいい香りに感じる場合、感じない場合もあります。香りの好みは単なる好き・嫌いではないとご存知ですか?
香りを使った体質診断でラベンダー・アングスティフォリアやラベンダー・スピカなど、どのラベンダーがあなたに合うのか、またラベンダーだけではなく、あなたに合うアロマもお伝えします。
本物のラベンダー精油を見分けるコツや、ラベンダーの効能、トラブル回避のためにも基本的なアロマの使い方を知りたい方、あなたに合うラベンダーなど札幌市手稲区のアロマ教室Aroma Rosaで勉強してみませんか?